修羅場ラバンバ!その①杉浦 義教

人生には、いくつかの、修羅場がある。

大学1年生の夏休み。
その日、僕は求人誌の三行広告で発見してしまった。

“時給¥1300円、簡単な電話対応。”

『おおっ!電話対応でこんなに貰えるバイトがあるんだなぁ~。
行ってみよ~っと♪』
と気軽に○○商会と書かれた所へ電話すると・・・。
ど太い声の男性が無愛想に僕に言った。

『今から来い。』

僕は、無愛想な言い方に少し違和感を感じたものの、自給¥1300円に惹かれ、その男性に言われた場所へ行った。

○○商会の前には、高級車が並んでいた。
(こりゃあ、随分と儲かる職業なんだなぁ~)
建物は、窓が少なく頑丈な作りだった。

ドアを開けると、そこには、僕の想定外の風景が待っていた。
明らかに、こわもてのお兄ーちゃん達。
スキンヘッドに高級スーツの方も何名かお見えになられたが、一般人の着ないアロハを着こなして見える方もいる。

(ヤ、ヤバイ。こ、これは・・・かなり・・・マズイ。)
真夏とは言え、尋常ではない量の汗が体から流れ始め、その暑さとは裏腹に体が冷たくなって来た。

僕、『えー、バイトの面接に来たのですが・・・。』
スーツの方『おう!良く来たな!まあ座れや!』
僕『・・・。』
スーツの方『仕事は、簡単だ。電話を取って、“とにかく返せ”と言い続けろ!』
僕『!!!・・・』汗。
(凄いバイトだ!ありえねぇ~!俺、何やってんだぁ~!)
(俺、まだ、ヤリマスって言ってねぇーよ。
なんで、いきなり説明してくるのだぁ~!)
・・・ドン引き。

ソコカラノ、キオクハ、ホトンド、アリマセン。

僕は、電話の前に座った。
無限の時と思われる時間が経つ・・・。
ついに、“電話、鳴るな!”と心の叫びも虚しく、電話の呼び出し音がこだまする・・・。

電話の相手『す、すいません。すぐに返します。』
僕『あ~。わ、わかりました。』

『ガチャッ!』電話の相手は、ソッコーで電話を切った。

スーツの方『お、おまえ、何やってんだ~!』

僕『あ~、ちょっとトイレ』
と言い放ち、ドアへ猛ダッシュ=====。

その後は、・・・想像に任せます。

教訓、『お金は、計画的に借りましょう。』
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海から来た・・・!
ハロウィーン!!